2022-01-01から1年間の記事一覧

(前回の続きから) バギーが自棄を起こし人間に危害を加えようとしてドラえもんに阻止され、即席のバギー糾弾裁判が始まりかけた際、一番冷静だった人物はのび太だった。事件の被害者でもなければ加害者でもなく、日頃からスネ夫とジャイアンにいじめと暴力…

(前回の続きから) しずかはのび太と同じ学区に住む同級生の女の子だ。本名は源静香。学校の成績は優秀で、のび太が深海の冒険にやって来れたのも彼女が付きっ切りでのび太の宿題の面倒を見てくれたことが大きい。宿題を監督したジャイアンと、甘言でやる気…

(前回の続きから) どれほどの時間が過ぎたのだろう。 ジャイアンとスネ夫を前にして、しずかがぼそりと呟いた。 「スネ夫さん、たけしさん……」 返事は返らない。 「かわいそうに……」 「さぞ苦しかったろうね」 ドラえもんとのび太が二人に話しかける。先刻…

(前回の続きから) 先頭を行くドラえもんが静かにタケコプターを下降させる。両足で着地をすると、そのまま海底にひざを突いた。のび太としずかも同じように海底へ着地する。 「タイムリミット……!! すべてはおわった………」 うなだれたままドラえもんは呟い…

(前回の続きから) ドラえもんの知恵も、のび太の勇気もしずかの優しさも、ジャイアンの勇猛さもスネ夫の賢さも、すべてがなにもかも無力だった。どんなに念じても時間が無情に過ぎ去っていく。ジャイアンとスネ夫の眼前には暗闇しか見えず、心臓の鼓動が締…

(前回の続きから) バギーはジャイアンとスネ夫を乗せたまま大西洋へと走りつづける。キャンプ地への帰還を拒んだバギーは最高速を維持したまま、南アメリカ大陸西方、東太平洋海膨を一気に駆け抜け最南端ホーン岬にまで迫ろうとしていた。 ジャイアンとス…

(前回の続きから) ドラえもんはタケコプターを全開で飛ばしながら考える。のび太たちが夏のキャンプに行きたがり、海底キャンプの提案を理不尽に一蹴され、頭に来た状態でバギーを衝動買いしてしまったことを。海洋レジャーの担当ロボット店員は言っていた…

(前回の続きから) 皆さんは世界の終末といったことを考えたことがあるでしょうか。私はとくにありません。考えたところで時間の無駄だと思いますし、日常生活でテレビニュースやネット記事、SNS等のリンク先を閲覧しては、身近な場所で絶望的な出来事が…

(前回の続きから) ドラえもんたちがバギーの追走を開始したころ、ジャイアンとスネ夫はドラえもんを出し抜き水中バギーを手に入れたことで有頂天になっていた。 「正直、ここまでうまくいくとは思わなかったよ」 「この生意気なバギーがおれたちの言うこと…

(閑話休題、前回の続きから) ドラえもんは本当に頼りになるロボットだけど、信じられない失敗をする時がある。 テキオー灯の効果時間に限界があることを皆に伝えていなかったのはたいへんな失敗だった。旅立ちが急だったので仕方なかったかもしれないが、…

原作コミックを一度わきに置いて、わたしが海底鬼岩城を読んでいたころの話になります。ネットで調べるとコロコロで連載されていたのは1982年、昭和57年の8月号からとなっており(卒業アルバムをひっぱり出し年号年数を数えてみると)小4の時に読ん…

(前回の続きから) 「ハラハラしたけどおもしろかったね。」 「楽しい一日だった。」 のび太たちが無事にキャンプ地へと戻ってくると、朝にまいた海草の胞子と魚の卵が無事に成長をして美しい景色をつくっていた。スネ夫が「すてきな庭になったなあ」と感嘆…

(前回の続きから) ドラえもんがハンドルを握り水中バギーが海底を疾走する。バギーは悪路走破性を主として作られた車で水中バギーもその性能を遺憾なく発揮した。 海底は地上と同じように様々な地形がある。大きく分類すると「大陸縁辺部」、「中央海嶺」…

(前回の続きから) どこでもドアは不思議な道具だ。使用者が願った場所へ一瞬で移動することができる。あらかじめドラえもんが指定していたのだろう、海面から数メートル上空に皆が現れ、そのまま海へと落下した。 ここは太平洋ハワイ諸島から少し日本側に…

(前回の続きから) しずかの母親から旅の了承を得たのび太とドラえもんであったが、のび太自身は親から旅行の許可をもらえずにいた。ドラえもんが同行することを伝えても、夏休みの宿題を終えないとだめだと言うのだ。のび太は引き下がり、宿題を終えるまで…

(あらすじ改め読み書き) 夏休み。のび太たちは暇を持て余していた。 子供たちだけでキャンプへ行こうと計画するが、海か山かで、行先が決まらない。 ドラえもんに相談すると、「だったら海底の山のぼりはどう?」と提案されるがのび太たちは一蹴する。曰く…

お話のあらすじは以下の通り。 プロローグ 《まずいことになった。あの船を発見されたのだ。》 《それは問題だぞ。やつらがこのあたりをうろついて………、 暗黒海域にふみこんだりしようものなら、そのとき世界は………。》 《早急に手をうとう。》 上記の会話フ…

このブログを書こうと思い立ったのは、大長編ドラえもん4作目の『のび太の海底鬼岩城』を読んで記憶の片隅にあったバギーと、実際の本編のバギーとの差異を自分で確認したかったからです。当然、ネタバレは必至となりますのでご注意ください。

最近購入した書籍では、藤子・F・不二雄先生の本にハマっています。 小学館の大全集を少しずつ読んでいますが、購入した本もあれば市の図書館から借りて読んでいる本もあります。藤子先生の作品はコロコロコミックの大長編ドラえもんをリアルタイムで読んで…

日々の読書から感じたことを記録しておきたくなり、ブログを書いてみようと思いました。拙い文章ですがよかったら読んでみてください。