皆さんは人から「もっとしっかりしてくれ」と言われたことはありますか。私の記憶を遡っても、ほとんど言われたことはありません。近い意味で言われたことは「年齢相応にしっかりしてくれ」ならあります。本当に何事にも使えない人間だったので、最初から何も期待されないから成果を求められることもなかったのでしょう。仕組みから外れて欲を出す元気もなかったので、言われたことをのぺーと作業していました。元気があれば人の何倍も仕事ができたのでしょうか。

 力を抜き、力を抜き、ぼけーとしているとこれがまたよく眠れるので誰に遠慮することなくよく寝ました。寝ていれば幸せだったので幸せコスパは高かったでしょう。おまえ将来はどうするんだ。

 なにも考えていないことを考えると、やはり子供のころに行き着く。なにも考えていないので集団行動に合わせることを是とする美徳も知らないので調子が外れた人間になる。調子は外れていても子供なりに世間は知っているのでちぐはぐな行動になり、場合によっては生物的あるいは社会的な死に直面しそうにもなる。とにかく子供のころは生きていることに忙しいので死にそうになった記憶はよほどのことがないと覚えていない。たぶんあほな脳みそが楽しかった思い出に変換していそうですし。