おはようございます。日曜日です(やった!)。しかもわりと早起きしたのでお得さが倍増。そして天気は晴れと来ている。なんていい日だ。

 ワールドトリガーの既刊本(持っている本だけ)を読み返すとガロプラの皆さんが夜の繁華街で街中が明るいことに関心を持っているので、鬼怒田さんが手ぐすねして野心を燃やしていると思いました。おそらく水上が知ったら素で引くレベルで……。生活をしていくうえで必要だから侵略をしてくるのなら、侵略をしなくても生活が成り立つ基盤があると提示すればいい。交渉に優位に立つには相手の土俵で勝利しなければ始まらないし、そのうえで提案が魅力的でなければ禍根の種を残すだけ。他人の金で飲み食いできると人を釣り、焼きそばやおでんで満腹にさせた後で高級肉を出されれば見識を疑いますし、高い食材をおいしくいただけない記憶は一生ついてまわります。そして残った大量のおでん(もう酸っぱくなりはじめている)をみんなで分けて食べてくれと言われたら非常につらい。先方が善意で言っていると理解をしていても。

 なんの話だと書きながら思いますが、限られたリソースをまったく無駄にした記憶は善悪を超えて許しがたい。食の恨み、まして食材に申し訳なさを覚えてしまっては。

 

 ——で、ここで最近読んだ『らーめん再遊記』の感想を書くとスッキリするのですが、焼きそば、おでん、肉、らーめんと来て、酒を飲んで楽しもうぜっ!とストレートに来られると笑う。楽しい酒は料理なんて二の次ですからね。

 こんばんは。ワールドトリガーの新刊が出たとスマホに告知が届き、秒で購入ボタンをクリックして(内容もよく理解せずに)一気読みしました。面白いです。読んで誰もが気になるでしょう水上のキャラに惹かれました。作中でも話題になっている「自分のこと賢者側って思ってるんや?」は年下のキャラを挑発するのに使えそう。提案された内容を吟味する前にこれを言ったら性格が悪いだけですけどね。ワートリでは侵略者に好き勝手されないために戦っているので愚者というと侵略者(てき)にも都合があるのかもしれないと心の外へ自説を垂れる人を指すのかもしれない。ほらよく言うじゃないですか、雨取り逃げるべからず、風邪を引いても銃手を引くな。俎上の肉は包丁に挨拶をしない。大行は細謹を顧みず・・・。

 お盆休みも終わりに近づき、台風一過の酷暑が照り付けるなか皆さまいかがお過ごしでしょうか。このブログを書き始めたのが今年の二月からなので、半年が過ぎようとしています。大長編ドラえもん、鬼岩城に登場するバギーについてなにか書いてやれと始めたブログですがここしばらくは更新をしていません。なるべく週一くらいで更新しようと考えていたのですが、バギーめどうしてくれよう……という気分が一段落すると仕事が空いた時間にいそいそと書いていたノリがどこかへ移動してしまい、後半戦の書く意欲が失われていました。何しろ自分が面白いと思ったことを特に考えずに書いていたので、バトンが夏の(快適な)深海大冒険から殲滅地帯から逃げ出した男の話に変われば口からでる言葉の量も減ります。あり得たかもしれない世界線と四次元空間で繋がれば過去の改変もできるのですかねぇ……(ない)。今は電子書籍で購入した『藤子・F・不二雄の異説クラブ』でロボットの話をするなら読みねえ!とばかりに紹介されていた森政弘著『「非まじめ」のすすめ』を楽しく拝読しています。わたしの理想のロボットはわたしの代わりに昼寝と散歩を楽しく適度にこなしてくれるゴミのようなロボットなんですけど誰か作ってください。

 追記。森先生の著作を読んでいると暑いのに冷や汗をかく気分に……。大量消費社会に頭のてっぺんから足のつま先までずぶずぶにハマっている身としては「誰か作ってくれるといいなあ」という発言は首筋に刃物を当てられていることを知らずに脱力しているようなもので、阿呆の極みです。なにを変えるというわけではありませんが、意識を変えて生活します。(連休も終わるのだからな・・・)

 マンガを読んでいてキャラクターのセリフである吹き出し内の文章を黙読する際に、意識せずに声優さんの声で読んでいることはありませんか? たぶんアニメ化された作品なら多くの人がなんてことなくしている普遍的な現象だと思います。逆に言えばアニメ化されていない作品は声を当てている人がいないので、脳内で再生される声はその人の幻聴、空耳、錯聴の一種といえるでしょう。一言でいえばヤバイ現象です。作品がとんでもなく面白い場合、他人に薦める時にごく当たり前のように「あのキャラの声はイメージぴったりで凄いね!」と語りかけてしまえば一生ものの黒歴史になるでしょう。拷問にかけられた際に「人からゴミを見る目で見られた経験を言え!」と責められたら、リスト上位に確実に入ります。もし実生活で(程度の差こそあれ)幻聴、幻覚、思い込みで訳のわからないことを言っている人に出会ったら(程度の差こそあれ)優しく接してあげてください。だいたい、将来の自分でもありますから……。

 

 ——で、最近読んだ超面白いマンガで、超大好きなキャラがいて、頼んでもいないのに幻聴が聞こえてきてこりゃマズイなと思って駄文を書きつつグーグルで作品名を検索してみたらウィキペディアに『新規にTVアニメ化された最後の作品である』と書いてあり、え~と思ったのです。アニメ化された作品は見ていない(たぶん)ので、だからどうしたという話なのですが、幻聴の主が(程度の差こそあれ)実在したというヤバイ話になってしまった。わたしはアマゾンプライムビデオもdアニメストアにも加入しているので、適当に作品をつまみ食いしてそのうち声の主に出会えればいいなと思っていたら直球で正解まで行けてしまえたわけです(←イメージと違う声の可能性はもちろんある)。アニメ化されていない前提で考えていたので、他作品のキャラで声を当てている状態で聞いて辿り着ければいいなあと思っていました。声のイメージ(好奇心の塊で実行力があり人の迷惑は基本考えない、等々)から想像する似たキャラを思い出しては作品を見る、の繰り返しで。

 あまりに多くの作品が安価に気軽に大量に視聴できるので、一度TVシリーズ作品にハマるとすごい時間泥棒になりますね。Wi-FiiPadとの文明の利器は危険なほど便利です。何度か目星をつけて声優さんをチェックしましたが、今のところ辿り着けてはいません。

 追記。妄想の声の主を補正すると、実行力はあっても心身が健康でバイタリティーに溢れているかというと、胃を病んでいるのを隠して空元気で人生を回しているイメージ。傾向でいえば呪術廻戦の伊地知さんが東堂の振りをして全力で人生を楽しんでいる感じです。しゃがれ声で高いトーン。ピンとこないものだ。

 こんばんは。ぽつぽつとブログを書いておりますSaikaisuzuriです。蒸し暑い日が続きますが、夏ばてしないよう無理せず過ごしております。よく寝だめはできぬと言いますが、連休中に夜寝、朝寝、昼寝と(水分は摂りつつ)もう無理、もう寝れないと身体が悲鳴を上げるまで寝ていました。昔と違って痩せた太ももの筋肉が簡単に回復しないのは年のせいなのでしょう。筋肉があるほうが夏ばてしないと聞くので、太ももだけは身体を意識して動かしています。タンパク質は納豆と青魚の缶詰、炭水化物はコメかモチで、季節の野菜も食べられたらとても幸せです。バテている時にかぼちゃの煮物がおかずにあれば最高です。ああ、夜9時を回ったらカロリーが高いスナック菓子など食してはいけないのだ。ただ煎餅は許されるに違いない。一、二枚なら・・・。

 (追記。誤字を放っておくと人の文章を読むたびにぞわぞわしますな。しようもない文章なのでチェックしないでもいいかと思っていたら想像以上に恥ずかしい。これから注意するようにします。)

 (前回の続きから)

 

 巨大怪魚に襲われ怪魚が放つ火の雨をかいくぐって逃げたのび太は、爆発で舞いあがった海底のドロの中に身を潜めた。ただ闇雲に逃げ回るのではなく怪魚の視界から身を隠しそのままやり過ごそうとしたのだ。幽霊船への恐怖から船の外でひとりぼっちとなり、突然現れた怪魚に船のマストをへし折られ、ドラえもんの名を大声で叫びながら逃げ回るという散々な目に遭ったのび太だが、ドロの中に身を隠していると不思議なことに恐怖の感情が薄れていった。気が動転しているのかどうやって助かるかよりも、どうしてこんな目に遭うのかという不満の方が頭の中に先立つのだ。のび太らしいというべきか、襲ってきた怪魚を憎むよりも助けに来ないドラえもんのことに腹が立っていた。自分の身を守るために恐怖の感情に支配されないようのび太が自分に言い聞かせているのか、のび太はドロの中でじっと我慢をして怪魚がいなくなるまで息を潜めた。

 

「おーいのび太、帰るぞォ!」

のび太さあん」

「返事しないと置いてっちゃうぞ」

 

 どれほどの時間が過ぎたのだろう。怪魚の気配が消え、聞き慣れた声がのび太に届いた。のび太はありったけの声で返事をするが、自分でもわかるほど情けない声を出してしまった。声を聞きつけたドラえもんがすぐ近くにまで来てからのび太はドロの中から姿を現し、幽霊船が怖くてドロの中に隠れていたのかと問うドラえもんに、のび太は向きになって答えた。

「とんでもない!! でっかい魚に追いまわされてたんだぞ」

「後楽園球場ほどある怪魚がゴオゴオと火を吐いて襲ってきて、もう少しでやられるところをもうもうとドロが舞いあがって、そのドロに隠れてやっと助かったんだ!!」

 言葉を尽くして説明しても、昨日のび太しか見ていない巨大イカの存在を皆が見間違いだと思っている状態では、巨大怪魚のことを信じてもらうには分が悪過ぎた。しずかでさえ深海の生物はナマコやヒトデなどの小動物しかいないと学習したばかりで、後楽園球場ほどの巨大怪魚…と聞かされては笑い顔をのび太に見せては悪いと横を向くのが精いっぱいだった。ちなみにドラえもんは遠慮なく笑った。口に手を当てて遠慮した風を装っていたが、しずか、スネ夫ジャイアンに振り返りつつ、右手でのび太を指さして笑うのだから友情に亀裂が入ろうというものだ。

 誰からも話を信じてもらえないのび太はそれでも皆に信じてもらおうと叫んだ。

「ほんとなんだってば!!」

 (前回の続きから)

 

 アトランチス連邦所属、無人戦闘艦バトルフィッシュは単一モデルで構成された領海内の治安維持を目的として生産された戦闘艦である。七千年前、ムーとアトランチスは際限のない軍拡競争を繰り広げており、アトランチスは首都近郊の絶対防衛と大西洋領海内の敵勢力駆逐を目的とした国家プロジェクトを立ち上げた。アトランチス首都をバリヤーで覆い、二十四時間無人で行動可能なロボット戦闘艦を運用する計画である。ムー連邦よりも絶対的な軍事優位に立つことを目的にアトランチスは総力をあげて邁進し、バトルフィッシュの無人化計画(もとよりバトルフィッシュは有人で運用可能な船であった)には最新技術が惜しみなく使われた。ムー連邦側を駆逐する際にアトランチス連邦内の通商活動まで破壊しては意味がない。敵味方の別を瞬時に判別する技術はアトランチスの国家機密として厳重に保護され、試験運用、実戦投入、理論値と結果正解率の向上と飽くなき挑戦を続けた。わずか数年の開発期間で電波返信等に頼ることのない非アトランチス人への威嚇及び攻撃行為を実装した無人戦闘艦バトルフィッシュが完成した。その時の政治情勢に応じて威嚇行為から即時抹殺まで、アトランチス連邦の領域内で活動するムー連邦の工作員たちをバトルフィッシュは一掃した。アトランチスが消滅し七千年が経った現在でさえ、非アトランチス人と判別するバトルフィッシュのAI思考パターンは解明されていない。ただ一つ判明していることは、陸上人に対しては不干渉を基本としていることだ。ムー連邦が陸上人に干渉しない政策と理由を一にしているかは不明だが、バトルフィッシュが陸上人を襲うことは基本なかった。七千年前の陸上人の文明レベルでは海上移動にいかだや丸太船を使用していたのだから、相手にされていなかったのが実情だろう。もし陸上人を攻撃対象とするバトルフィッシュが存在するのなら、それは陸上人の文明レベルがアトランチスの脅威となり得ると判断されたか、ムー連邦と何某かの接触をして同類だと判断されたかのどちらかであろう。

 ——七千年。

 ムー連邦の極端ともいえる鎖国政策は、ひとえにバトルフィッシュとその背後にある無人防衛システムへの恐怖により生まれている。現存するバトルフィッシュの個体数は確認されただけでも500体を超え、全体の9割以上は大西洋内で活動しているが、極まれに太平洋上に出没する。アトランチス本国からバトルフィッシュへの指令は七千年まえから変更されておらず、アトランチス領海内の哨戒活動であり、ムー連邦本国への侵攻作戦は意図されていない。ただそれも現状そうだというだけで、マリアナ海溝から海底人の活動圏を広げていけば必ずバトルフィッシュと遭遇してしまうだろう。思わぬ遭遇戦から局地戦が始まり、戦力が逐次投入され大規模戦闘へと発展した場合、どこかのタイミングでアトランチスは戦略兵器を使用する。死者の国であるアトランチスには交渉の余地がなく、対話できるチャンネルは戦略兵器である鬼角弾の配備終了後はすべて閉ざされ、一方的な恫喝とアトランチスへの服従を誓わせる要求のみがムー連邦に届くようになった。現在のムー連邦では子供たちへの教育で「何千年も人間同士で血みどろの争いを続ける陸上人」と教えているが、自分たちも同様の歴史を歩んでいた。ムーの歴史書ではアトランチスは自国領土内での鬼角弾発射実験の事故により滅亡したと記されているが、実態は不明である。確かなことは大西洋に存在したアトランチス連邦の首都は鬼角弾の事故によりアトランチス人の致死量をはるかに超える放射能で汚染され、首都絶対防衛のバリヤーにより他方には被害が及ばず、世界は戦略兵器による人類滅亡の危機を脱した——かに思われたが、アトランチスが秘匿していた自動報復システム『ポセイドン』により、アトランチス滅亡後も何一つ変わらない日常を送っている。ムー連邦にとってポセイドンの無力化は悲願となり、バトルフィッシュの鹵獲解析は国家を挙げての至上命題となり、機械が思考するAIという概念は悪そのものになった。ムー国境警備隊の巡視艇搭乗員の殉職率の高さはバトルフィッシュの戦闘力もさることながら無傷に近い生け捕りを要求されることがある作戦難易度の高さからもきている。バトルフィッシュには戦闘中に仲間を呼び寄せる特性があり、よほどの好条件(大西洋から離れている。仲間を呼ばれる恐れがない。逃走されても地の利がムー側にある……等々)がなければ捕獲作戦は実行されない。過去に大量のバトルフィッシュを呼び寄せてしまい、失敗した作戦事案があったからだ。

 そして今、好機が訪れていた。

 

 のび太を襲ったバトルフィッシュは幽霊船のメインマストを体当たりでなぎ倒すと大きく旋回して逃げるのび太を執拗に追い回した。岩陰に隠れるのび太を追いやるようにビーム攻撃をしかけ、逃げるのび太を弄ぶ。その姿は人間を狩ろうとするのではなく、のび太をエサに何かを呼び寄せようとしてるようにも見えた。

 

「対人ビームを散らして撃っている。長官の予想通り、陸上人を殺す気はないようだ」

「助けに来ないとビームを当てるぞと誘っているようにも見える。過信は禁物だ」

 のび太が巨大怪魚……バトルフィッシュによる襲撃を受けているさなか、ドラえもんたちが探索した沈没船の周辺には13機の巡視艇が海底の風景に擬態して潜んでいた。ムー連邦が所有する対バトルフィッシュ戦力である巡視艇全60機の内、首都防衛と領海巡視の任に当たる40機を除いた20機中の13機が出動していた。ハワイ沖に設営したのび太たちのキャンプ地は6時間ほど前からムー連邦の監視下に置かれており、未知の技術を持つ陸上人の出現をムー連邦は一級の警戒態勢で監視した。四人の子供たちと青いタヌキの一味という緊張感に欠ける来訪者をマリアナ海溝にバトルフィッシュが侵入したかのような厳戒態勢で迎えており、子供たちがカメラで記念撮影をはじめたのを見て、その場にいた警備隊員は皆、苦笑して見守ったものだ。ただ、偶然にもバーミューダから引きあげた沈没船を子供たちに発見され、一人の少年がメインマスト上から大声を上げた時、過剰とも思えた厳戒態勢が生きた。 

 

「ドロが舞って陸上人を見失ったな。注意をこちらに向けるチャンスだ」

「全機! エル・ダイ艇で擬態を解き、首都と反対方向にバトルフィッシュをおびき寄せる。バトルフィッシュの後方を取り演習通り奴を無力化してくれ!」

「「了解!!」」

 巡視艇の艤装である光学迷彩をダイが解除し、同時にバトルフィッシュの注意をひくための空攻撃を行う。目論見通りにバトルフィッシュは陸上人の子供からエルとダイの巡視艇へと攻撃目標を移し追跡を開始した。バトルフィッシュの鹵獲によるアトランチス内部情報の入手はムー連邦の人間には金塊などとは比較にならない垂涎ものの宝だ。終わりのない殺人機械との戦争に終止符を打つために相手のことを深く知る。やっていることは賽の河原で石の塔を積みあげるような苦行だが、ここ十数年でバトルフィッシュの研究は飛躍的に進んだ。今の科学省長官は歴代でも屈指の天才と言われ、彼の手で作られたBF戦闘教本と強化された巡視艇は戦闘生存率を一気に押し上げた。また闇に包まれたポセイドンへの手がかりを見つけてくれると期待されている。近年、ここまでお膳立てされたバトルフィッシュ鹵獲作戦はなかった。エルたち警備隊のボルテージが上がるのも無理はない。このバトルフィッシュがどうやってマリアナ海溝の最深部であるムー連邦の国境付近にまで探知網にかからずに潜行できたのか、それも鹵獲して研究すれば判明するはずだ。

 のび太がドロの中で息を潜め巨大怪魚から身を隠し、ドラえもんたちが沈没船の中を探索するなか、無人戦闘艦バトルフィッシュはマリアナ海溝の奥へと消えていった。