(地球の大きさについて調べたくなったので脱線します)

 地球の中心部までの距離は、赤道付近から中心部へと向かうと約6,378kmという。ピンとこない数値だが、赤道から北極点へ地表に沿って距離を測ると10,000kmとキリのよい数値となる。長さの尺度メートルを規定する際に地球のサイズを元に作られたからで、1万kmを四倍にすれば地球一周分の長さが求められる。手元の紙に丸を書いてタテヨコの線を中に描き円周率が3.14として計算すると、地表から中心部を貫いて反対側まで到達する距離は約12,739km。それを2で割れば約6,369kmと、最初に調べた中心部までの距離に近い数値が計算で求められる。地球は自転しているので遠心力によって赤道付近から中心部までの距離は計算値よりも大きくなる。先人が赤道から北極までの距離をどうやって求めたのか。学生時代では解答をテスト時に覚えていればそれでいいと考えもしなかったのだが、天体観測で北極星の位置を頼りに地表の同経度の地点を北に向かって移動しつつ、北極星の見える角度の記録と、地表移動距離の記録を取り、地球が球体である(360度)ことから計算で割り出せる、のだろうか。

 カンニングをしようとグーグル先生に聞くと、やはり同経度の線上にある2地点から北極星が見える角度(ここで「観測地点の緯度の数値」と「北極星の高度数値」は同一であるというマメ知識を得る。北極点は真上に北極星が見えるはずだから90度であると納得できる。なら赤道では0度となって地平線ギリギリに北極星が見えるのか……? わたしの住む場所は約北緯37度とグーグルマップが教えてくれている。夜の散歩でにぎりこぶし4個弱くらいの角度で北極星が見えるはず)の差と2地点の移動距離が分かれば、計算で地球一周分の距離が求められる。試しに青森市役所といわき市役所の2点をグーグルマップで調べると、緯度の差は「約3.8度」、直線距離は「419.6km」。計算してみると地球一周の距離は「39,751km」と、まあまあ4万kmに近い数値が求められた。

 鬼岩城本編ではバギーの快速のせいで距離感覚がさっぱり狂ってしまって、マリアナ海溝の深さを聞いてもピンとこない状態です。未踏の地を探検する本編のドラえもんのノリは藤子先生の知的好奇心の現れなんですよね。のび太みたいに旅行先で昼寝ばかりしているわたしにはすごく眩しいです。